富士フイルムX-H1は悲運のフラッグシップ!”次期X-H2はX-T4に集約”報道は朗報か?

CAMERA COLUMN
image:富士フイルム公式サイト
スポンサーリンク

富士フイルムX-H1の後継機は登場しないのか?

これは朗報なのか悲報なのか?

富士フイルムのフラッグシップカメラといえば、動画にも静止画にも強いと評判のX-H1です。

しかし、価格.comの売れ筋順位を見る限り、かなり苦戦していることがうかがわれます。(かっこ内は全メーカー全体の順位、価格は最低価格)

  1. X-T3(7位)・・・・14万3330円
  2. X-T30(21位)・・・・8万6800円
  3. X-Pro2(25位)・・・12万8950円
  4. X-Pro3(41位)・・・21万2355円
  5. X-T30 15-45mmレンズキット(44位)・・・9万9670円
  6. X-T30 18-55mmレンズキット(45位)・・・13万4600円
  7. X-E3 単焦点レンズキット(59位)・・・9万1566円
  8. X-T30 ダブルズームレンズキット(61位)・・11万7378円
  9. X-H1 (63位)・・・・14万7626円
  10. X-A5 レンズキット(75位)・・・4万2441円

価格.comの売れ筋ランキングを見ると、富士フイルムのラインナップでは9番目、全体でも63位に甘んじています。

新品価格は、発売当初の最低価格が23万2000円でしたが、11月22日現在、14万7000円まで値下がりし、中古では10万円前後で手に入るほどです。

そこまで安値なのに下位にランキングされているのには、それなりに理由があります。

X-H1は発売早々、ソニーによってフルサイズのα7Ⅲを同価格帯でぶつけられ、カメラファンの関心は低価格で高性能なα7Ⅲに集中しました。

さらには、そのおよそ半年後、今度は富士フイルム自身がX-H1よりも新世代の裏面照射型2610万画素「X-Trans™ CMOS 4」センサーと約3倍の処理速度となる画像処理エンジンを搭載したX-T3を発表。X-H1は瞬く間に陳腐化してしまいました。

このため、私は次期X-H2がどんな姿で登場するのか、とても関心を持っていました。

そのさなか、驚くような記事を目にしたのです。

Fujiaddictが富士フイルムはX-H2を製造しないと報道!

11月21日、ブログメディアPhotoRumorsの姉妹サイト・Fujiaddictが「新しい情報源から連絡があった」として、「富士フイルムX-T4の詳細とX-H2は決して来ない」と題する記事を報じました。

その要旨は次の通りです。

  • 富士フイルムは間違いを犯したと感じているため、X-H2を製造しない
  • 代わりにX-T4はIBIS(本体手ぶれ補正)を取得する
  • 富士フイルムが独自のデザインを思いつけばHラインナップが戻ってくる可能性はあるが、非常にありそうにない

つまり、富士フイルムはX-H1の後継機を製造せず、X-T3の後継機X-T4に集約するというものです。

「新しい情報源」の話として報じているので真偽のほどは分かりません。

ただ、私が注目したのは、X-T4のスペックです。

Fujiaddictは、次のように予測しています。

  • 約1/3インチ(約8㎜)厚く、約5〜6オンス(約140〜170g)重いはず
  • 6k60pおよび10ビットの内部収録
  • アナモルフィック比サポート
  • おそらくS1Hのようなバリアングル液晶モニター

上記のスペックが本当ならば、大歓迎したいと思います。

そのうえで、Fujiaddictは次のように結んでいます。

富士フイルムX-T3の発表がX-H1の売り上げを一晩で殺したため、これは驚くことではありません。富士フイルムは、X-H1以前と同じように、フラッグシップDSLRスタイルのカメラ1台とフラッグシップレンジファインダースタイルのカメラ1台に固執するべきです。Fujifilm X-H1は素晴らしかったですが、使用した人の多くはXTよりもはるかに優れていると感じていないと思います。XTのサイズがわずかに増加し、価格を維持しながらIBISを取得した場合、それは幸せ以上であるはずです。(出典:Fujiaddict、日本語はGoogle翻訳)

まさに、私もこの記事の筆者と同意見で、「XTのサイズがわずかに増加し、価格を維持しながらIBISを取得した場合、それは幸せ以上であるはずです」と考えています。

バリアングルとボディ内手ブレ補正を搭載したX-T4は、フジの色味の良さと相まって、私にとっては即買いのモデルになりそうです。

スポンサーリンク

富士フイルムの課題と可能性

フジファンの私が発売当初にX-H1を購入しなかった理由

image:富士フイルム公式サイト

正直なところ、X-H1は発売当初、何度か買おうかと思ったことがあります。

しかし、購入には至りませんでした。

その理由はただひとつ、スペックや機能が中途半端だったからです。

スタイリングは端正で素晴らしい。グリップも握りやすく、重さを感じさせない秀逸なカメラだと思いました。

しかも、富士フイルム初の手ぶれ補正機能、ショックの少ないフェザーシャッター、映画のような映像が可能なエテルナが搭載されたので迷いに迷いました。

ただ、液晶モニターはバリアングルでも180度チルド式でもありません。バッテリーは従来のままで、持ちは悪そうです。

一方で、同じ価格帯で、ソニーα7Ⅲが登場していました。

X-H1はAPS-C、α7Ⅲはフルサイズ。結局、私はフルサイズのα7Ⅲを選択しました。

もしも、X-H1がバリアングルか180度チルド式の液晶モニターだったら、迷わずX-H1を選択したと思います。

X-H1はフジ特有の色味の良さやエテルナ以外は、他社より飛び抜けて優越した部分や使い勝手の優れた部分が少なすぎました。

私はYouTuberでもありませんから、バリアングル液晶を多用することはないと思いますが、幅広く使える選択肢が存在することは素晴らしいことです。

液晶モニターの使い勝手という点では、ソニーやキヤノン、パナソニックが富士フイルムに優っています。

X-Pro3に見る富士フイルムの問題点

私は現在、富士フイルムとソニーのカメラを愛用しています。

かつてフィルムカメラで仕事をしていた私にとって、デジタルカメラ時代は夢のような時代でもあります。

フィルムカメラ時代は撮影後、現像室に駆け込んで現像からプリントまでとても時間を要しました。

ですから、撮影した写真がダメだったときの失望感はなんとも言えないものがありました。

現場に戻って撮り直すこともできません。時間は戻ってこないのです。

しかし、デジタルカメラは撮影した写真をその場で確認できます。それだけでもデジタルカメラの登場は革命的でした。

ところが、何を勘違いしているのか、富士フイルムは液晶モニターを隠したX-Pro3を発表しました。

ユーチューブ動画で開発担当者のコメントを視聴しましたが、フィルムカメラ時代は一枚一枚味わうように撮影していたので、その初心に戻って欲しいという思いを述べていました。

フィルムカメラで毎日仕事をしていた私には、それは過度な懐古主義にも感じました。

少なくとも撮影スタイルはメーカーが押し付けることではなく、ユーザーが自由に選択するべきことです。

最近、YouTubeやブログなどでいろいろなコメントを拝見しますが、X-Pro3については疑問を呈する人たちが少なくありません。

今後、変動するかもしれませんが、価格.comの売れ筋ランキングでも、11月22日現在、新型X-Pro3はX-T3、X-T30、X-Pro2の後塵を拝しています。全体でも41位です。

おそらく、私と同じように感じている人が多いのかもしれません。

「過(あやま)ちては改むるに憚(はばか)ること勿(なか)れ」(論語)

早めに、液晶モニターの異なるX-Pro3の別バージョンを新たに発売して欲しいと願っています。

富士フイルムはソニーに学ぶべき

ソニーがミラーレスカメラの世界で快進撃を続けています。

ソニーは自社製の最先端センサーを搭載できる点でスペック的に優位に立てることが人気の要因なのかもしれませんが、それだけではないように感じています。

もうひとつの要因はユーザーの使い勝手を自由に解放しているモデルが多いということです。

ソニーのシステムで揃えておけば、より使い勝手の良いカメラが登場するのではないかと期待できるのです。

それは売れ行きにも如実に表れています。(参考

ヨドバシカメラの「デジタル一眼カメラ」11月上旬ランキング

  • 第1位 ソニー α7 III
  • 第2位 ソニー α7 III レンズキット
  • 第3位 ソニー α6600
  • 第4位 ソニー α6400 ダブルズームレンズキット
  • 第5位 ソニー α7R IV
  • 第6位 シグマ fpレンズキット
  • 第7位 ニコン D850
  • 第8位 キヤノン EOS 90D ボディ+EF-S 18-135 IS USM
  • 第9位 ソニー α6600レンズキット
  • 第10位 ニコン Z6 24-70+FTZマウントアダプターキット

例えば、富士フイルムと同じAPS-Cセンサーのα6000シリーズ。

手ぶれ補正と180度チルド式液晶モニターのα6600を頂点に、手ブレ補正がなくても180度チルド式液晶モニターがついたα6400、逆に手ブレ補正があっても液晶モニターが180度チルド方式ではないα6500といった具合に、外見はほぼ同じでもあらゆるタイプのモデルを複数用意しています。

ソニーのAPS-Cであれば、それぞれの用途に応じた選択ができるのです。

さらに、大人気のコンデジRX100シリーズは180度チルド方式の液晶モニター、手ブレ補正内蔵が基本です。あとはズーム倍率の違いによってタイプを選択する方式です。

まさに、ユーザーは撮影の方法やスタイルを自由に選択できるというわけです。

一方、富士フイルムはバリアングルや180度チルド方式の液晶モニターは限られ、ボディ内手ブレ補正はX-H1しかありません。

これでは勝負にならないと思います。

本当は、富士フイルムのカメラは最低限のシステムを残したうえで大半を売却し、ソニーのASP-Cに集約しようかとも考えていました。

しかし、Fujiaddictが報じたX-H1の次期モデルが出ない代わりに、次期X-T4はバリアングル液晶と手ぶれ補正内臓で登場するのならば、まだ富士フイルムに期待してX-T4を待ってもいいのかなと考え直している次第です。

最後に、富士フイルムX-H1は現在、15万円前後で買えてしまいます。

あれだけスペックが充実し、動画も静止画でもプロ機として売り出された名機であることは間違いありません。

ですから、いまは買い時なのかもしれません。

とくに、これからカメラを始めたい人には安くて贅沢な入門機になると考えています。(私は、初心者ほど安物カメラから始めず、上位機種から始めるべきだと考える論者です)

カメラ市場はソニーと富士フイルムの時代が到来するのか!
キヤノンとニコンが苦戦し、ソニーとフジが売上増! 販売台数は富士フイルムだけが伸びた! 近い将来、カメラ市場の大変動と苦境を予兆させる動きが鮮明になりました。 「BCN+R」が、2018年4月から2019年3月までにカメラメーカーが販売した台数と販売金額をもとに「トップシェアすら大苦戦するカメラ市場に明日はあるのか」と題した考察記事を掲載しました。(参考:BCN+R 「トップシェアすら大苦戦するカメラ市場に明日はあるのか」) 販売シェアの順位は、キヤノン、ニコン、ソニー、オリンパス、富士フイルムの順と変わっていませんが、販売台数や販売金額の増減を見ると、各メーカーの明暗がくっきり分かれました。 まず、販売台数のシェアは、①キヤノン37.3%(前年比98.7%)②ニコン26.7%(同85.0%)③ソニー13.1%(同93.4%)④オリンパス6.0%(同86.2%)⑤富士...

コメント

テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました