ソニーがAPS-Cの新型フラッグシップα6600を発表!さっそくα6600をα6500やα6400と徹底比較

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(引用・SONYホームページ)
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APS-C最上位機種α6600は何が進化したのか?

最上位機種α6600は9月3日予約開始、11月に発売予定

ソニーが8月29日、APS-C最上位機種となるα6600を発表しました。9月3日に予約販売を開始し、11月に発売予定となっています。(参考:ソニーホームページ「α6600」

新型α6600は、現在のフラッグシップα6500の後継機種だけに、そのスペック内容には多くのカメラファンが注目していました。

昨夜、海外で発表され、当ブログは海外で発表された英語版カタログなどを参考に速報をアップしました。

【速報】SONYα6500の後継機はα6600 人気のα6400に手ぶれ補正と大容量Zバッテリー追加し不満点解消
注目のSONYα6500後継機はα6600!そのスペックは? スペックはα6400に手ぶれ補正と大容量バッテリー搭載 先ほど(8月28日)、軒下デジカメ情報局は、ソニーがAPS-Cミラーレスカメラ「α6600」「α6100」と2本のAPS-C用レンズを海外で正式に発表したと報じました。(参考:軒下デジカメ情報局) 注目されていたソニーのAPS-Cミラーレスのフラッグシップ・α6500の後継機はα6600でした。(参考:SONYのα6600英語版カタログ) 基本的なスペックは今年2月に発売以来の人気モデルα6400に予想通り手ぶれ補正を追加。さらに、バッテリーを大容量化。フルサイズのα9やα7Ⅲ...

本日の国内発表で、α6600の詳細なスペックが判明しましたので、α6500や今年2月に発売されたα6400と比較しつつ、進化した点や問題点をまとめたいと思います。

そのうえで、どの機種をどんな人が買うべきなのか、考えてみたいと思います。

α6600はα6500とα6400の不足部分をカバー

ソニーが発表したα6600は、α6500とα6400の長所をすべて満載した機種といえます。

まず、α6500の長所は手ブレ補正が搭載されている点です。しかし、液晶モニターは90度チルド式のため、自撮りなどカメラ前面から撮影画面を確認することはできません。

一方、今年2月に発売され、比較的新しい機種となるα6400は液晶モニターが180度チルド式で自撮りにも便利な機能となりました。AF性能も進化。いったん影に隠れた被写体でも追尾し続けるリアルタイムトラッキングが静止画や動画機能に搭載されました。

しかし、α6500のように手ブレ補正が内蔵されていなかったため、α6400の購入を見送ってα6500の後継機を待ち望んでいたユーザーも少なくなかったと思われます。

今回発表されたα6600は、その手ぶれ補正をカメラ本体に内蔵し、液晶モニターは180度チルド式、AF性能もリタルタイムトラッキングや瞳AFなどα6400同等以上の機能を盛り込みました。

新フラックシップのα6600は、α6500やα6400の不足点を修正した魅力的な機種であることは間違いありません。

この3機種を比較したのが下記の表です。

α6600 α6500 α6400
有効画素数 2420万画素 2420万画素 2420万画素
手ぶれ補正 5軸5.0段 5軸5.0段 なし
AF測距点・位相差 425点 425点 425点
AF測距点・コントラスト 425点 69点 425点
液晶モニター チルド(180度)  チルド(90度)  チルド(180度)
連写速度 最高約11コマ/秒 最高約11コマ/秒 最高約11コマ/秒
静止画・瞳AF 人(左右選択可)動物 人  人(左右選択可)動物
リアルタイムトラッキング あり ロックオンAF あり
動画・瞳AF 人(左右選択可)
リアルタイムトラッキング あり あり
リアルタイム瞳AF あり
4K動画 30p 30p 30p
ファインダー 236万ドット 236万ドット 236万ドット
インターフェース(端子) マイク・ヘッドフォン マイク マイク
バッテリー NP-FZ100 NP-FW50 NP-FW50
撮影可能枚数 720枚 360枚 360枚
サイズ(幅×高さ×奥行き) 120×66.9×69.3(㎜) 120×66.9×64.4(㎜) 120×66.9×59.7(㎜)
重さ・バッテリーなど含む 503g 453g 403g
価格(価格.com最安値) 160,000円前後 96,580円  87,986円

新フラッグシップα6600は「買い」なのか?

動画クリエイターは4K30pが不満か?

(引用:SONYホームページ)

スペックを見る限り、α6600は欠点の少ないAPS-Cミラーレス機です。

ただ、動画を中心に考えていた人たちの中には、4K動画のフレームレートが秒間60コマ(4K60p)ではなく、4K30pにとどまった点に不満な人も少なくないようです。

4K60pは富士フイルムが同じAPS-CのX-T3やX-T30で実現し、パナソニックもマイクロフォーサーズのGH5やGH5Sで可能なだけに残念だというわけです。

動画では秒間のコマ数が多いほど滑らかな映像になると言われています。

私は4K60pを採用するのは技術的にハードルがあったのではないかと推測しています。

α6600はZバッテリーを採用し、バッテリー容量が約2倍に拡大しました。

バッテリー容量の増量で長時間撮影も可能になったわけで、4K60pだと熱処理が課題となります。しかし、あのコンパクトなボディーサイズでは、まだ技術的に難しかったのではないかと推察しています。

最も大きなハードルは価格面か?他機種と価格を比較

(引用:SONYホームページ)

ただ、私自身は、高度な動画作品を制作するつもりはなく、日常使用で使い勝手の良いカメラが理想です。

その点では、α6600はサイズ感やバッテリー容量、AF、液晶モニターの可動範囲など、あらゆる点で理想に近い機種であることは間違いありません。

すでにフルサイズミラーレスのα7Ⅲを所有しているため、α6600はそのサブカメラか、旅行や散歩用途になります。

そうした使い方を想定すると、価格が気になるところです。

というわけで、他の機種と価格を比較してみました。

正式な国内価格が発表されていないので、価格.comの新製品ニュースを参考に、本体は税抜き16万円前後と推定します。つまり、税込みでは約17万6000円となります。(11月発売のため消費税率10%で計算)

価格.comの最安値を参考に比較したのが下記の表です。

α6600 α6500 α6400 α7Ⅲ
17万6000円 9万6580円  8万7986円 18万3434円

ご覧のように、α6500やα6400よりも大幅に高額なだけでなく、フルサイズのα7Ⅲに迫る価格になってしまいます。

「18万円近いお金を払うなら、フルサイズの人気機種α7Ⅲを買ったほうが賢明だ」と考える人もいるのではないでしょうか?

また、α6600はα6400との価格差が9万円近く。手ブレ補正と大型バッテリー分の価格差としては大きすぎると感じる人もいると思います。

ですから、私はα6600の最大の死角は、機能面ではなく価格面ではないかと考えています。

というのも、手ぶれ補正を我慢すれば、他はα6600とほぼ同じ機能・性能のα6400が9万円を切る価格で買えてしまうからです。

α6600の敵は他のα6000シリーズにあり!ですね。

ただ、α6600は魅力的な機種です。

年末年始のボーナス商戦や来年春頃まで12〜3万円台に値下がりしたら、購入を検討したいと思います。

そこまで値下がりするのは無理かな?

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当ブログは、当初、私自身も想定していなかったほど多くの方々が訪問してくれるようになりました。 私、吉田左京も非常に驚いているとともに、カメラメーカーの不都合な真実も交えて期待に違わぬよう、一層、本腰を入れて書き続けなくてはいけないと考えています。 写真をスマホで撮影するユーザーが増えて、カメラ業界の衰退が言われています。 単なる噂ではなく、キヤノンの会長が公言し、実際、各メーカーが苦戦しています。 そんな中で、写真を撮影する人が減ったかということ、むしろ、「インスタ映え」という言葉が象徴するように、老若男女、むしろ写真撮影人口が増えているようにも推察されます。 スマホで写真の面白さを知って、「...
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