富士フイルムX-T30とF2レンズがフォトウォークに最適なのか?実写レビュー

スナップ
ページ内に広告が含まれています。

軽量コンパクトなX-T30が散歩向きな理由

X-T30は上位機種X-T3同等の高スペック

これまでスナップ用としては富士フイルムのAPS-CミラーレスカメラX-E3を多用してきました。

バッテリーやメモリーカードも含めて約337gと超軽量。画質も富士フイルムのフラッグシップX-H1並みです。

現在はレンズセットで10万円余り。手頃な価格なので気楽に持ち出しやすく、スナップに最適なカメラだと考えています。

中目黒から代官山をボケ散歩・フジフィルムX-E3とライカC-Luxで遊ぶ
フジフィルムX-E3と一緒に中目黒をスタート!ドラマの世界へ 3月14日に中目黒と代官山界隈を散歩した。 散歩のお供はフジフィルムのAPS-Cカメラ「X-E3」(lens:FUJINON XF 23㎜ F2 R WR)。 幅121.3mm、幅73.9mm、奥行42.7mm、重さはバッテリーとメディアを含めても337g。 まるでコンデジのようなサイズにも関わらず、フジフィルムのフラッグシップ・X-H1と同じセンサーが内蔵されている。 軽量コンパクトで高性能。散歩に連れ出したくなるカメラだ。私は、このカメラのX-E3マークをマスキングして撮影している。 俄然、クール。漆黒のシルエットが格好いいと勝...

そのX-E3もX-T3の登場で、富士フイルムのラインナップとしてはイメージセンサーや画像処理エンジンは1世代前のものになりました。

X-T3や弟分のX-T30は、イメージセンサーが新世代の「X-Trans CMOS 4」、画像処理エンジンが「X-Processor 4」となり、当然、AFの速度や精度が向上しました。

というわけで、今回はX-T30に、F2シリーズ「XF18mmF2 R」と「XF35mmF2 R WR」という組み合わせでスナップ撮影してきました。

X-T30は今年3月に発売されたカメラで、当ブログではすでにソニーα6400との比較解説を配信しています。ご関心のある方はご覧になってください。

SONYのα6400とFUJIFILMのX-T30を徹底比較した!どちらを買うべきか? 
勢いのあるソニーとフジフィルムが魅力的なAPS-Cカメラを発売 フルサイズ熱の中で秀逸なAPS-Cカメラが発売された 一眼レフに注力してきたカメラ業界の2巨頭・キヤノンとニコンも昨年後半、フルサイズ分野に参入し、いま、ミラーレスカメラといえば、フルサイズが話題沸騰中だ。 しかし、フルサイズミラーレスはボディーもレンズも高くて重い。メインカメラにコンパクトでセンサーサイズも小さくないAPS-Cカメラをメインカメラに購入するアマチュアカメラマンは少なくない。 また、プロやハイアマも普段カバンに忍ばせるカメラといえば、フルサイズではなく、APS-C以下のコンパクトなカメラだろう。私なんかはフルサイズ...

フジノンレンズF2シリーズの魅力は何か?

私が所有しているフジノンレンズF2シリーズ、いわゆる3兄弟は、次の3本です。

  • XF18mmF2 R(35mm判換算:27mm相当) 116g 2012年2月発売
  • XF23mmF2 R WR(35mm判換算:35mm相当) 180g 2016年8月発売
  • XF35mmF2 R WR(35mm判換算:53mm相当) 170g 2015年10月発売

レンズの明るさを示すF値2というのは、決して格別明るいレンズとはいえませんが、スナップには必要十分です。

F2シリーズの最大の長所は圧倒的に小型軽量だという点です。

最も重い「XF23mmF2 R WR」でも180g、「XF18mmF2 R」に至っては116gの軽さです。

街撮りはやはり小さくて高性能なカメラとレンズが洒落てます。大きく重いカメラで撮影するのはイケてません。

上記の3本のうち、「XF18mmF2 R」は新たに購入したレンズで、2012年1月発売の古いレンズです。

同時期に発売されたのが、富士フイルムの人気レンズ「XF35mmF1.4 R」。F値が明るくて写りも抜群なので私も所有していますが、価格.comの最安値を見て驚きました。

  • XF18mmF2 R 5万6625円
  • XF35mmF1.4 R 5万7500円

双方、ほぼ価格が変わりません。

「XF18mmF2 R」については、ユーザーから「周辺描写が甘い」といった評価もあり、毀誉褒貶のあるレンズかもしれません。

では、この古くて毀誉褒貶のあるレンズの写りはどうなのか?

実際にスナップに使用して確かめてみました。その辺りも注目して作例をご覧ください。

X-T30と「XF18mmF2 R」「XF35mmF2 R」

X-T30と「XF35mmF2 R」

フィルムシミュレーションは普段、風景写真に適した「PROVIA」で撮影しているのですが、今回は、落ち着いた発色とソフトな階調が特色の「ASTIA」で撮影しました。

撮影はすべてオート、JPEG・撮って出し。これが最もカメラとレンズの素の実力が分かると思っています。というか、スナップはこれですね。

撮影場所は、先日、ソニーRX100M7で撮影した目黒川から恵比寿。では、散歩出発です。

まず、レンズは「XF35mmF2 R W」。35mm判換算で53mm相当。人間が見た画像とほぼ同じ大きさとされる焦点距離となります。

秋晴れの目黒川。品川方向と渋谷方向を撮影。両岸にはマンションが林立しています。

川面に太陽光が反射し輝いていた。

目黒川の岸辺の広場。煉瓦色の壁と木々の緑・・・

レンガに近寄ってみると、太陽の光に向かって木(こ)の葉が顔を出していた。

ススキと鮮やかな赤い実・・・

真っ青な空とマンション群・・・

逆光でも撮影。紅葉した木の葉が浮き立った。

太陽光が直射すると、流石に綺麗なゴーストが出た。これもアジがある。

順光で広場を撮影。長く伸びた影が一層、秋晴れを引き立てる。

秋晴れの撮影は光の大切さを改めて実感する。と同時に「XF35mmF2 R W」はフォトウォークに適したレンズだと実感した。

X-T30と「XF18mmF2 R」

次に、いよいよ「周辺描写が甘い」といった評もある「XF18mmF2 R」。35mm判換算で27mm相当のレンズだ。

広角寄りの焦点距離だが、この程度の広角が風景撮影に向いていると思う。

というわけで、最初は広い絵から。「XF35mmF2 R W」よりも、手前の川に迫力が出る。

周辺描写の甘さはさほど感じないが、どうだろうか?

次に手前をボカして中央から後ろに焦点を合わせてみた。

「XF18mmF2 R」は最短撮影距離が18㎝。寄れるレンズだ。というわけで、寄ってみた。

次は岩石に寄ってみた。

少し引いて撮影。

徐々に、壁を流れる岩清水に寄ってみた。

さらに、寄った。そして・・・・

岩清水が集まり、どこかに流れ出ていた。

目黒川の美しい遠景だ。

岸辺のマンション。

マンション前の木々から空を見上げてみた。

木の実を見つけた。周辺ボケが遠慮がちな真っ赤な実を引き立てた。

「このレンズは本当に周辺描写が甘いのか?」

私の目が節穴なのかもしれないが、「いや、甘くはない」というのが私の感想です。

以上、「XF35mmF2 R W」と「XF18mmF2 R」の実写レビューでした。

評判の良い「XF35mmF2 R W」はmade inフィリピン、毀誉褒貶もある「XF18mmF2 R」はmade inジャパンとなっています。

「XF18mmF2 R」は発売から7年も経過しているので、その後、微調整されたのか、それともカメラ性能が向上したのかと思うほど、私には満足な絵作りをしてくれました。

「フジのレンズに外れなし」といわれますが、「XF18mmF2 R」も外れではありませんでした。

コメント

テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました