米アップルが新型iPhone11/ Pro/ Pro Maxの新型3機種を発表し、9月13日から予約受付を開始しました。
2018年9月に発表されたiPhone Xシリーズの後継機種で、とくに私が注目したのが3眼レンズを搭載した「iPhone11 Pro」と「iPhone11 Pro Max」。
そのカメラ機能・性能の凄さを知って、早速、上位モデルの「iPhone11 Pro」を予約しました。
今回の新型iPhoneはプロカメラマンも「もしAppleがフルサイズミラーレスカメラを作ったら、ニコン、キャノン、ソニー、フジも終わりだよね」と公言したほど、衝撃を与えました。
なぜ、新型iPhoneがそれほど注目され、衝撃的だったのか?
カメラや動画機能を中心に説明したいと思います。
新型iPhoneの基本的な共通点と違いは?
超広角レンズは新型3機種に搭載された!
今回発表された新型iPhoneは、iPhone11と、上位モデルのiPhone11 Pro、ProMaxの3機種。まずは、3機種の共通点と異なる点を詳しくみていきたいと思います。
3機種に共通する主な機能は次の通りです。
- 第3世代のNeural Engineを搭載した最新のA13 Bionicチップ
- Face ID採用。タッチIDは搭載せず
- 最新iOS 13がプリインストール
- インカメラは1200万画素
- 暗所でも綺麗に撮影可能なナイトモード搭載
- ワイヤレス充電と高速充電が可能
- eSIMによるデュアルSIM
- 外部接続端子はLighting
新型iPhoneはバッテリーも強化されました。
先代のシリーズに比べて、Pro Maxは最大5時間、Proが最大4時間、11は最大1時間、駆動時間がさらに長くなりました。
また、耐水性能も、ProとPro Maxは水深4メートルで30分間、11は水深2メートルで30分間、持ちこたえることができます。
一眼レフやミラーレスカメラで言うところの「防塵防滴性能」と考えると、イメージが湧きやすいですね。
新型iPhone11とProの大きな違いは何か?
次に、iPhone11と、上位モデルのProやPro Maxの違いは何か?
主な違いは次の通りです。
- ディスプレイの大きさ
- 2眼カメラか3眼カメラか
- カラーのバリエーション
- 容量(ストレージ)のバリエーション
- 最安モデルで3万円超の価格差
- バッテリーはPro Maxが最も長持ち
その比較が下の表です。
– | iPhone11 | iPhone11 Pro(Maxも含む) |
ディスプレイ | 液晶 | 有機EL |
ディスプレイサイズ(インチ) | 6.1 | 5.8(Max6.5) |
カメラ機能(35㎜換算) | 超広角(13㎜)+広角(26㎜) | 超広角+広角+望遠(52㎜) |
ボディカラー | パープルやグリーンなど6色 | ゴールドなど4色 |
容量(GB) | 64、128、256、 | 64、256、512 |
最安価格(64GB) | 7万4800円 | 10万6800円(Max11万9800円) |
まとめると、カメラ機能以外ではディスプレイが有機ELか液晶かという点があります。
さらにボディカラーの色や種類、容量の選択肢、そして価格差ということになります。特に価格が重要で、これは後半で詳しく分析したいと思います。
新型iPhoneは圧倒的なカメラ・ビデオ機能が魅力的
iPhone11 Proは最高の旅カメラになりそうだ
次にカメラ好きなら誰でも気になるカメラ機能です。
正直言って、今回、私は新型が発表されるまでiPhoneを買い換えるつもりはありませんでした。
しかし、そのiPhone11 Proのカメラ機能を知るうちに、これは大人気のソニーRX100M7や今後発売されるα6600よりも利便性が高いのではないかと判断し、予約受付開始の翌日に注文を入れました。
そのカメラ機能ですが、iPhone11は広角と超広角の2眼カメラですが、iPhone11 ProやPro Maxは超広角+広角+望遠の3眼カメラ。外見から一目瞭然です。
レンズそれぞれの焦点距離は35mm判換算で以下の通りです。
- 超広角 13mm F2.4(全機種共通)
- 広角 26mm F1.8(全機種共通)
- 望遠 52mm F2.0(ProとPro Maxのみ)
3眼のモデルは超広角から望遠まで3パターンを選択でき、ズームレンズのように指先でシームレスに変えることが可能です。
しかも、F値はどれも明るく、レンズ式手ぶれ補正も搭載されています。
また、カメラファンがこだわるボケですが、いまや新型iPhoneはフルサイズミラーレスカメラのように美しいボケが可能で、旧機種は人物だけでしたが、新型は動物などでも背景をぼかしてくれます。
これはAppleが誇るAI技術によるものです。
また、AIは暗所を自動的に判断して、暗い場所でも明るい映像や画像を描き出してくれるナイトモードも新たに搭載しました。
iPhone11シリーズはカメラ・ビデオ機能が死角のないマシンに大幅進化しました。
風景は超広角、記念写真やポートレイトは広角や望遠。暗い室内でも明るく撮影すると、幅広い用途に対応できます。
国内外の旅行や日常生活などあらゆるシーンで活躍してくれるので、デジタル一眼キラーになりそうです。
動画機能は全てのレンズで4K60P!静止画から動画切り替えも容易
今回の新型iPhoneは、全機種とも動画機能が飛躍的に強化されています。
まずは3眼レンズがシームレスに連動しているため、指先でズームインやズームアウトも可能です。
静止画を撮影中でも、突然、動画を撮りたくなった時にもあります。
そういう時は指先でボタンを長押しするだけで、即座に切り替えできる点も便利そうです。つまり、操作性がとても向上しました。
カメラにとって重要なのは、性能や機能のほかに軽量コンパクトで操作が簡単ということです。
その意味で、新型iPhoneはどれをとっても優れているため、一眼レフやミラーレス、そして高級コンデジにとっては手強いライバルになりそうです。
では、最も重要な価格はどうなのでしょうか?
新型iPhoneの価格を徹底比較!ベストバイは?
去年の高値を反省か?新型は発売当初から低価格でスタート
新型iPhoneと旧モデルの売り出し価格(258GB)を比較したのが、下の表となります。(赤字が新型iPhone)
iPhone XS | 12万9800円 |
iPhone 11 Pro | 12万2800円 |
iPhone XR | 11万1800円 |
iPhone 11 | 9万0800円 |
アップルは売り出し時点で、価格を引き下げました。
上位モデルのiPhone11 ProがXSより7000円安、iPhone11がXRより2万1000円安となっています。(詳しくはApple公式サイトで確認してください)
昨年、廉価版のiPhoneXRが売り出し時点で高額だったため、不人気となった教訓を踏まえた価格とみられます。
Apple社は、毎年、新型の発表と同時に、旧型についてはディスコン(廃盤)と生産継続のモデルも発表しています。
今回は、廃盤が「iPhone 7」「iPhone XS」「iPhone XS Max」の3機種。一方、生産継続が「iPhone 8」と「iPhone XR」の2機種のみでした。
今回、指紋認証でロック解除できるモデルは、iPhone 8が唯一の機種となったので、「顔認証は苦手」という人は、iPhone8の一択ということになります。
iPhone11とiPhone11 Proの価格差は3万2000円
新型と生産継続の旧型について、Apple Storeでの価格を比較したのが下の表となります。
– | 容量64GB | 容量258GB |
iPhone11 Pro Max | 11万9800円 | 13万5800円 |
iPhone11 Pro | 10万6800円 | 12万2800円 |
iPhone11 | 7万4800円 | 9万0800円 |
旧型・iPhoneXR | 6万4800円 | 6万9800円(128GB) |
旧型・iPhone8 | 5万2800円 | 5万7800円(128GB) |
(注)iPhoneXRと8はストレージが64GBと128GBの2択となっています。 |
旧型のXRと8は、容量が64BGと128GBの二択となったので条件が異なる点にご注意ください。
人気のiPhone 8は64GBが6万7800円から5万2800円に1万5000円値下げされました。XRは8万4800円から6万4800円に2万円の値下げとなっています。
一方、新型は、上位モデルのiPhone11 ProとPro Maxの価格差が1万3000円。両モデルの違いはディスプレイの大きさとバッテリーです。
2眼カメラのiPhone11と3眼カメラのiPhone11 Proは3万2000円の差。この差額は大きいと感じる人がいるかもしれません。
各キャリアとApple Storeの販売価格が出揃った!
アップルは9月13日から新型の予約受付をスタートしました。
それに伴い、TTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの主要3キャリア、そしてApple Storeの販売価格が出揃いました。
iPhone11とiPhone11 Proの比較表をまとめました。(2019年9月14日現在・消費税8%込)
まず、iPhone11の価格は次の通りです。
容量 | NTTドコモ | au | SoftBank | Apple Store |
64GB | 85,536円 | 88,992円 | 89,280円 | 80,784円 |
128GB | 93,312円 | 94,608円 | 95,040円 | 86,184円 |
256GB | 104,976円 | 107,424円 | 108,000円 | 98,064円 |
次に、上位モデルのiPhone11 Proは以下の通りです。
容量 | NTTドコモ | au | SoftBank | Apple Store |
64GB | 124,416円 | 124,992円 | 127,200円 | 115,344円 |
256GB | 139,968円 | 141,984円 | 145,920円 | 132,624円 |
512GB | 163,296円 | 167,472円 | 172,320円 | 156,384円 |
興味深いのは、Apple Storeが最安値で、ソフトバンクが最高値でした。
iPhoneの独占販売と大安売りで成長したソフトバンクが、いまやiPhoneを最高値で販売しているというのは時代の変化を感じさせます。
私が予約したiPhone11 Pro(256GB)は、Apple Storeとソフトバンクでは約1万3000円の差額となっています。ですから、私はApple Storeで予約しました。
ただ、上記の料金は、消費税8%で計算しています。私が予約注文した時には、すでに到着日が10月1日以降だったので、消費税率は10%で掲載され、約2000円ほど高くなっていました。
何れにしても、各キャリアの販売戦略によって、刻一刻と販売価格が変更される可能性があるので、購入の際には自身で確認することをお勧めします。
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