フルサイズ「K1 MarkⅡ」とAPS-C「K3 MarkⅢ」PENTAXの一眼レフはどちらを選ぶべきなのか?(夜間作例あり)

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フルサイズ「K-1 MarkⅡ」か、APS-C「K-3 MarkⅢ」か悩む人が多い理由

ペンタックスはデジタル一眼レフの魅力を再認識させた!

ペンタックスファンにとって、久々の春が訪れたのではないだろうか。

価格.comの「デジタル一眼カメラ 注目ランキング」をのぞいたら、4月23日に発売されたPENTAXのK-3 MarkⅢが堂々の1位である。売れ行きランキングも8位とトップ10入りした。

こんな光景はこれまであったのだろうか?

デジタル一眼レフでは、長年、キヤノンやニコンに水を開けられ、いまはミラーレス機の時代だ。キヤノンやニコンは同じ土俵にはいない。

一眼レフのK-3 MarkⅢは最新ミラーレスに比べて、AF速度や連写速度、バッファ速度など、あらゆるスペックが見劣りする。にもかかわらず、注目されているのである。

しかも、K-3 MarkⅢはフルサイズよりセンサーの小さなAPS-Cなのだ。それでいて、25万円前後とフルサイズ並みの価格帯。決して安くはない。富士フイルムのAPS-C機X-E4は生産が追いつかないほど大人気だが、それでも9万円台だ。まるでPENTAXがライカのような価格戦略に寄せているのかと思う人がいても不思議ではない。

このペンタックス現象、どう理解すべきなのだろうか。

ひとつは、K-3 MarkⅢのクラシックカメラのようなデザイン。つまりは見た目の良さにある。精悍かつ端正な姿を見たら、男の子が心を揺さぶられるのは当然だ。私もそう。

image:RICOH公式サイト

重量は約800gだが、ミラーレスでも800gは存在する。おそらくグリップの形状が優れているので重さも気にならないだろう。

私はフルサイズのK-1 MarkⅡを使用しているが、こちらは1kg。スナップ撮影に常用しているが、重さはさほど苦にならない。がっちり握れるグリップ形状が一因だ。

新型K-3 MarkⅢは高ISOでもノイズレスの高感度耐性が魅力

もうひとつ、新型K-3 MarkⅢに多くのファンが注目した点は、高感度耐性の優秀さではないか。

最近のデジタルカメラは日中の撮影であれば、どれもAFは迅速かつ正確だ。この2〜3年の間に発売された機種であれば、どれを購入しても大丈夫なはずだ。

しかし、夜間撮影となると、一気に基本性能の差が出る。

まずはボディ内手振れ補正が搭載されているか否か。これは重要だ。手振れ補正が内臓されていれば、ISO感度を必要以上に上げなくても遅めのシャッタースピード(SS)で撮影できる。つまり、ブレブレ写真を量産することはない。

私の所有している人気コンデジX100Vは手ブレ補正が内蔵されていない。このため、夜の撮影はつらい。だから、もっぱら日中撮影の専門機種となっている。

とはいっても、手振れ補正搭載だけでは暗所撮影には限界がある。次に大切なのは常用ISO感度がどこまで上げられ、ノイズが少ないかという点だ。

ペンタックスのK-3Ⅲはスペック上はISO100~160万0000まで可能だ。いろいろな作例を見ると、ISO160万は実用的ではなく、上限ISO10万2400までなら、ノイズは盛大ではなく、鑑賞に耐えうる写真を生成してくれそうだ。私の場合、どんなに感度を上げてもISO3200までだから、ISO10万も不要だけどね。

ただ、センサーの小さなAPS-C機はフルサイズに比べてノイズが乗りやすい。つまり、暗所写真の仕上がりが劣ると言われてきた。しかし、K-3Ⅲはフルサイズに劣らない高感度性能を備え、APS-Cの弱点を克服した。(参考作例

フルサイズよりも軽量コンパクト。そして惚れ惚れするクラシカルなデザイン。撮影が心地よい一眼レフ。このあたりに注目度の高い要因がありそうだ。

フルサイズ「K-1 MarkⅡ」か、新型APS-C「K-3 MarkⅢ」か、それが問題だ!

ただ、賢明なるカメラユーザーは、ひとつ大きな疑問を抱くのではないだろうか?

似たようなデザインのフルサイズ 「PENTAX K-1 MarkⅡ」は最近、値上がり傾向にあるものの、それでも現在約19万円だ。キットレンズつきを選んでも「K-3MarkⅢ」より安い。中古ボディなら14万円台から買える。「フルサイズの方が賢い買い物なのではないか」と感じる人も少なくない。

実際、フルサイズ「K-1 MarkⅡ」か、それともAPS-C「K-3 MarkⅢ」か、選択に悩んでいる人は想像以上に多い。双方のスペック比較はすでに考察記事をアップしているので、そちらを参考にしていただきたいが、選択に悩むのは当然だ。

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実のところ、私もK-3Ⅲ発売前からK-1Ⅱを使用していたので、すぐに購入しようと思わなかった。同じAPS-CのKPもあるから。

通常、私はK-1Ⅱでスナップ撮影する際、KPもバックに入れる。中望遠まではフルサイズで撮影し、望遠域はKPを使用している。

もしもK-3Ⅲを購入したら、KPは防湿庫で留守番役になってしまう。KPも使わくてはかわいそうだ。ここは物欲を抑えてK-3Ⅲはまだ待ちたいと考えている。

ただ、カメラの購入にあたっては大切なことがあると思っている。

趣味カメラを買う行為は極めてエモーショナルな精神行動だ。その行為に正解とか、不正解はない。そのカメラでワクワクできるかどうかである。

フルサイズの余裕ある写真にワクワクしたいのであれば、「K-1 MarkⅡ」を選べば、幸せになれる。一方で、少し軽量コンパクトで、最新スペックの一眼レフでワクワクしたいのなら、「K-3MarkⅢ」を購入したら幸せになれる。

趣味の楽しみ方に定型はない。ちなみに、私は両方、欲しい!

新型「K-3MarkⅢ」が高感度耐性に優れていると、先ほど申し上げた。では、現行フルサイズK-1 MarkⅡの高感度耐性はどうなのか。

コロナ禍で緊急事態宣言が発令される前夜、東急東横線の人気スポットを撮影した。

K-1 MarkⅡの高感度耐性!夜の街角スナップに持ち出し暗所性能を確認

緊急事態宣言の直前、東急東横線の街・中目黒の静けさを記録した

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3回目の緊急事態宣言が発令されたのは4月25日。その前々日、私は東京・代官山から中目黒の街の様子を撮影した。

夕方、日が暮れるまでの撮影記録は、前回のブログに掲載した。

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普段であれば、若者やサラリーマンで賑わう中目黒の夜。道ゆく人は少なく、車のライトやイルミネーション、居酒屋のこぼれ灯(び)ばかりが目立つ街景色だった。

生活必需品の店は変わらぬ光景だった。

スーパーには買い物客の自転車が並ぶ。生きるために買い物は欠かせない。

心の呵責なく、動き、集い、食べ、遊びたい。そんな日が再訪することを願って撮影を終えた。

撮影者:PENTAX K-1 MarkⅡ+ SMC FA 77mm F1.8 AL Limited & HD FA 28-105mm F3.5-5.6 ED DC WR

撮影補助:さきょう

撮影を終えて〜K1 MarkⅡの余裕ある画質と暗所のAF性能が印象的だった

夜撮影を終え、ペンタックスのフルサイズ「K1 MarkⅡ」を機材に加えて心から良かったと感じた。

暗所撮影でも写真はイメージ通り精緻な仕上がりでノイズは感じられなかった。編集ソフトで調整しても劣化せず、フルサイズらしい余裕ある画質を感じた。

もうひとつはAF性能。ペンタックス機はオートフォーカスが他メーカーと比べ「動きものに弱い」と言われる。しかし、街や風景撮影、スナップでは全く問題ない。今回の夜撮影は、ISO感度を3200まで上げ、いつものようにシャッタースピード優先で撮影したが、AFの迷う場面はなかった。

しかも、撮影ではほとんどキットレンズを使用した。決して特別なレンズで撮影したものでもない。それで、ご覧のような描写力である。

ペンタックスはつい最近まで、デジタル化以来、APS-C機だけだった。しかし、設計者たちがフルサイズを作らせて欲しいと懇願して、K1シリーズの製造・販売が始まったという。

「K1 MarkⅡ」はペンタックス唯一のフルサイズ。そのため、プロダクトや性能に手抜きを感じない。その時々の最善を尽くしたことがヒシヒシと伝わってくるのである。

スナップに出かける際、ライカ好きの私がすっかりペンタックス機に手が伸びるようになった。

それは、なぜか?

手振れ補正や高感度耐性、塊感のあるボディ、クラシカルなデザイン、シャッターの気持ち良さ・・・それらが協奏した心地良さがあるのだ。

 

撮影で使用した機材




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