スナップはLeicaM9-PとSUMMILUX50mm F1.4 ASPH.が最適!古めのデジタルライカで変貌する中目黒を散策

スナップ
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スナップに重要なのは写欲と軽量コンパクト、そして控えめな装い

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コロナ禍の2020年は新型カメラ豊作の一年だったが・・・

早いもので2020年もあと3ヶ月。コロナで始まり、コロナで終わる1年になりそうだ。

CAPA(カメラ映像機器工業会)によると、2020年8月のデジカメ出荷数量は前年同月比で52.6%(金額ベース66.0%)。主力となるレンズ交換式が56.7%(金額ベース71.3%)という惨状だ。(参考資料

コロナ自粛で撮影に出かける意欲も削がれているわけだから、数十万円も出費してカメラやレンズを購入する人が減少するのは当然の消費行動だと思う。

そんななかで、メーカー各社は他社に負けまいと、スペック盛り盛り50万円に迫るものや、サイズや価格を控えめ、とはいっても30万円前後の新型カメラを続々発表し、気がつくと、新型カメラ豊作の1年だった。

ソニーはプロ使用に耐えられる動画中心のα7SⅢ、さらにはファインダーと手ぶれ補正を搭載した”世界最小”のフルサイズミラーレスα7c。ソニーに負けまいとキヤノンはいろいろな事があったにせよ、スペック盛り盛りのEOS R5やR6。ニコンはZ6の欠点を補い、やや軽量に振ったZ5、パナソニックもやや軽量で弱点のAFを強化したS5といった具合に新型ラッシュである。

にもかかわらず、どうしても欲しいというカメラが見当たらない。そう思っていたら、同じ気分のベテラン写真家がいた。

私がYouTubeや著書で勉強させてもらっている渡部さとるさんだった。

あれもこれも欲しくなるカメラ病も困ったものだが、欲しいカメラがないというのは写欲という点ではマイナスである。

古くて低スペックのデジタルライカM9-Pが欲しかった理由

欲しい新型カメラが見当たらないなかで、私が今年購入したカメラにLeica M9-P(ブラックペイント)がある。

スタイルはフィルムカメラの名機M4にそっくり。採光窓があり、正面にライカロゴがない。デジタルカメラでありながら、その佇まいは端正だと思う。

有効画素は1800万画素。今時のデジタルカメラと比べたら普通である。

しかも、2012年発売という古めのデジタルカメラなので、M10やM(240)のように液晶画面がライブビューでもない。ホワイトバランスもあてにはならないし、大容量のSDカードも使えない(私の場合16MB)。まさに、無い無い尽くしのカメラなのだ。

それでも欲しかった。

実は昨年からM9-Pブラックペイントを探していた。シルバーボディーは見かけるものの、程度の良いブラックペイントが見つからなかった。

なかなか出会いがなく半ば諦めていたが、ライカジャパンの整備品を見つけ、即座に購入したという次第。価格は60万円近く。8年前発売のカメラだから、さすが、ライカ相場である。

それでも、M9-Pが欲しかったのには理由がある。

最近のデジタルカメラは消費電力に優れ、安価に生産することができるCMOSセンサーだが、M9-Pはコダック社のCCDセンサーが搭載されているためだ。

CCDセンサーは消費電力が劣り、価格も高い。ただ、画質は良いとされ、M9を使った人は「驚くような色を出す」というので、私の好奇心がやまなかった。(CCDセンサーとCMOSセンサーの違いはこちらが参考になります)

写欲と好奇心はコインの裏表のような関係だと思う。

というわけで、早速、1年半ぶりに中目黒スナップに出かけた。

LeicaM9-Pで中目黒の変遷を記録スナップ

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M9-PとSUMMILUX50mm F1.4 ASPH.が織りなすボケ味

基本的に、私はレンズ1本がスナップ時のスタイル。

今回の中目黒スナップはM9-Pにズミルックス50㎜f1.4をつけて撮影した。夕刻スタートだったため、少しF値の明るいレンズを選択した次第。

まずは、開放ボケを確認・・・・

ボケの品の良さがズミルックスの特徴だと感じている。

後ほど真っ暗闇のボケも登場するが、まずは「中目黒の新たなランドマーク」を目指して歩いた。

中目黒散策〜新旧が交差する街

日本語の気になるお店発見。なぜか・・・・

確かに「清潔」は大切です。

次は、アートのような・・・

Simple is Best!

Barのような・・・

大手芸能プロ・田辺エージェンシー。

そろそろ、スターバックスが昨年2月、中目黒に誕生させた日本初の「リザーブ ロースタリー」に近づいてきた。

リザーブ ロースタリーと帰路と・・・

「リザーブ ロースタリー」はドンキホーテの隣に位置する。

M9-Pの赤はヤバイ!!!

「リザーブ ロースタリー」が見えてきた。

Barコーナーも備えていて、わたしの娘も多々利用のお店。

周囲が暗くなってきたので、そろそろ帰路へ・・・・

帰宅前に立ち寄った代官山のオープンカフェ。心地よい疲れが体を覆い、ふと、ノールックでシャッターを切りたくなった。

撮影者:LeicaM9-PとSUMMILUX50mm F1.4 ASPH.

撮影補助:SAKYO

コメント

  1. Andantino より:

    お疲れ様です。

    100万円超えのすごいセットですね。街中に高級ヨーロッパ自転車などを置ていておくとよく盗難という問題がおきますが、このセットもかなり危険です。私なら気軽にカフェなどに置いても、怖くて目を離すことができないでしょう。

    Summilux M50mm F1.4 ASPHはボケが非常に美しいです。その美しいボケの中に芯が通っている感じがします。(うまく表現できません。)ため息がでそうです。

    かってサンダー杉山さんが、その著書でF1.2やF1.4クラスは絞って撮ってはダメだみたいなことを言われいました。私はそれを従ったわけではありませんが、キャノンのEF50mmF1.2Lなどは、開放以外で撮ったことはありません。ただ、そのF1.2ではボケに上品さが少したりない感じです。

    あ、ズマリット50mm/f1.5をやっと入手いたしました。

  2. Andantino より:

    すいません、大間違いをしました。
    サンダー平山さんです。

  3. 左京 より:

    Andantinoさんへ

    コメントありがとうございました。

    ズマリット50mm/f1.5、手に入りましたか、それは良かった、良かった。

    私のズマリットもOHから帰ってきて以来、まだ試し撮りしていなかったので、先週、撮影して、きょう現像を依頼したところでした。

    ズミルックスの先祖レンズなので、開放あるいは絞ったときのオールドレンズらしい描写を楽しめたらいいですね。

    今回のブログ記事にアップした、LeicaM9-PとSUMMILUX50mm F1.4 ASPH.の組み合わせですが、スナップにはとても適した組み合わせだと考えています。

    何と言っても、ズミルックス50㎜はF1.4の明るさでありながら、重さは335g。大きさも控えめ。カメラと合わせて1キロ。1〜2時間、カメラを手に歩き回るスナップシステムとして自分なりに考えて揃えました。

    お値段は非常に高いと思いますが、私はすでに背負うものがないので、欲しいものをストレートに手に入れました。

    ただ、海外で気軽に持ち歩けるシステムではないとも考えています。(コロナでキャンセルになりましたが、今年予定していた欧州旅行では国産メーカーのシステムを予定していました。)

    ボケですが、Andantinoさんがおっしゃるように芯を残しつつ、品よくボケていますね。

    私はあまり開放ボケを多様するタイプではありませんが、何枚かの写真の中に象徴的な背景ボケ写真を加えるのも悪くはないなと思いました。

    いつも熱心なコメント、ありがとうございます。

    また、遊びに来てください。

  4. Andantino より:

    左京 様

    コメントありがとうございます。

    ズマリット50mm/f1.5で久しぶりにフィルムで撮り、写真弘社さんに持っていこうと思っているのですが、なかなかカメラ散歩の機会に恵まれません。先にアダプターを介してα7RⅢで撮ろうかとも思います。それならEF50mmF1.2Lとの撮り比べもできますし。

    欲しいものがないと言われていましたが、私も同様です。まもなくありがたくない誕生日がまたやってくるので何か買おうかと考えましたが、LUMIX DC-S5Kがかなりいい線にいっているのものの、何か決定打がないように思えます。(私も今は背負うものがなく、養うものもないので何買っても問題ありません。あ、社員は養っていました・笑)

    といいながら、LEICA Q Typ116が面白いなあと思っていたりします。
    あぶない、あぶないです。ライカ沼が怖いです。

  5. camemama より:

    いつも拝見しています。
    M9-Pやはり良いですよね…色味がたまりませんね。
    とてもとても参考になりました。
    ありがとうございました!

    • 左京 より:

      camemamaさんへ

      コメントありがとうございました。

      確かにM9-Pは写り、ルックス、ともにいいですよねえ。

      Leicaというメーカーは各世代、それぞれに個性のあるカメラを生み出しているのが面白い点ですね。古いカメラだからといって映し出す写真が劣っているわけでもあありません。

      ですから、写欲も湧いてきます。

      これからもカメラを手に変わりゆく街の変遷をコツコツと残して行きたいと考えています。

      また、遊びに来てくださいね。

      今後ともよろしくお願いいたします。

      左京

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