10万円以下のオールドレンズがスナップを数倍楽しくする!私が好きなバルナックⅢf、Leica M3、M4と小さなライカレンズ

スナップ
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私がスナップ撮影にフィルムライカを常用する理由

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スナップ撮影の際に私が留意しているカメラシステム

私は東京を中心に街の変遷を撮影するのが最大の楽しみだ。

週に2〜3度は街に繰り出し、午後から夕暮れまで2〜3時間、パシャパシャしているのであるが、最近、ある自己ルールが定まりつつある。

多くの写真愛好者と同じように、スナップに出かける前、どのレンズとカメラを携行するか、迷うこともあった。

ただ、いつの間にか、「このカメラはこのレンズ」と言った具合にレギュラーが固まってきた。

もうひとつは、デジタルカメラとフィルムカメラの両方持ち出すということだ。

複数のカメラを持ち出し、2〜3時間歩き回るのだから、当然、カメラシステムはコンパクトで軽量でなければいけない。

大きなカメラとレンズを背負って自分に負荷をかけ、汗だらだら撮影するのは、自殺行為に等しい。

もう少しスマートで健康的な撮影を心がけたい。

それゆえ、デジタルカメラであれば、軍艦部のない小型軽量なレンジファインダー型が好ましい。フィルムカメラも同様だ。

軽量コンパクトという意味ではレンズも重要だ。

その点、報道・ドキュメンタリー用カメラとして重用されたMマウントやLマウントのライカレンズはスナップには最善なサイズ感だと感じている。

写真家・赤城耕一さんによると、日本写真界の巨匠と呼ばれた木村伊兵衛さんは「1キロ以上のカメラは人殺し」と話していたそうだから、スナップはカメラとレンズ合わせて1kg以内を基準に考えたい。

フィルム撮影で常用するコンパクトなライカシステム

カメラとレンズのサイズは、自分自身の問題以上に、街ゆく人たちに与える心理的な圧迫感も配慮したい。

大きなカメラに大きなレンズで撮影していると、多くの人たちに警戒心や心理的な圧迫感を与えるものだ。

それだけでも、スナップに不可欠な普通の日常を撮影することが難しくなる。

サイズ問題は、自分への信託的負荷と周囲への心理的負荷、両方を考えることが重要だと考えている。

前置きは、このくらいにして、今回の本題「10万円以下のライカレンズを楽しむ!バルナックⅢf、Leica M3、M4と小さなオールドレンズ」に言及したいと思う。

最近、私が改めて撮影の楽しさを感じているフィルムカメラ。特にクラシックカメラにオールドレンズをつけて、想像した以上に素晴らしい写真が出来上がっているときの喜びは格別だ。

撮影したその場で撮影結果が分かるデジタルカメラは便利ではあるが、フィルムはデジタルとは異なる面白さがある。

で、私が常用するカメラとレンズだが、今回はライカに絞って述べていきたい。

ありがたことに、ライカというと、高額で近寄りがたいというイメージがあるかもしれないが、こと、フィルムカメラはクラシックカメラなら中級デジタル機を購入する程度の費用で落ち着く。

レンズも10万円以下、5万円以下で選択することも可能だ。

最近、試行錯誤した中で、最も気軽に持ち出せて、コストパフォーマンスに優れたライカフィルムシステムは以下の通りである。

  • バルナックライカⅢfElmar-L 50㎜ F3.5 沈胴 1st(1956年)
  • ライカM3Elmar-M 50㎜f2.8 沈胴 Ver2(1985年)
  • ライカM4Summaron-L35㎜ F3.5 1st(1950年)

いずれもレンズは5万円以下で購入した。

では、それぞれのシステムについて、私がスナップに選択した理由と作例を紹介していきたい。

いずれも5万円以下で購入!私が常用する小型軽量なオールドレンズ

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衰え知らずのバルナックライカⅢfとエルマーElmar-L 50㎜ F3.5

バルナックライカⅢfとエルマー(Elma-L 50㎜f3.5)は、最も標準的な組み合わせ。60年以上前のカメラシステムだ。

このカメラとレンズが生まれた1950年代はライツ社の黄金期と呼ばれた時代。カメラ・レンズともに手の込んだ工芸品のようなプロダクトばかりで所有欲も満たしてくれる。

レンズの重量110g。ボディと合わせて580g。ちなみに、私は首からかけるネックストラップではなく、手首にかけるハンドストラップで撮影している。

長時間、手にしていても気にならない重さだ。

バルナックライカといえば、1950年代、Ⅲfに大口径のSummarit-L 50㎜ F1.5を組み合わせたシステムが最も豪華と言われていた時期があった。

ただ、私もSummaritで撮影してみたが、Summaritは高級感もさることながら鉄とレンズの塊感がものすごく、実際、重さは320gになる。軽量コンパクトなⅢfには、ややフロントヘビーが感じがした。

そのため、私はSummaritはLM変換アダプターを介してM3で使用することが多い。

バルナックライカⅢfとエルマー(Elma-L 50㎜f3.5)で撮影した作例は以下の通り。

9月下旬、港区・神宮外苑の銀杏並木を撮影した。

FILM:フジカラーPREMIUM 400

1950年代のレンズで撮影する面白さとはなんぞや。

私はモノクロ撮影を前提に作られたレンズが、カラーフィルムであっても真っ当かつ味わい深く情景を描き出してくれる驚きと喜びだと思っている。

これは名玉!M3と沈胴レンズのElmar-M 50㎜f2.8

次はM3と沈胴レンズのElmar-M 50㎜f2.8。正面からの見た目は極めて端正だ。

重量だが、レンズは268g。ボディと合わせて870g。「人殺しライン」の1kg以内に収まっている。

沈胴レンズなので、ボディからの迫り出しも少ない。

スナップ撮影でカバンに入れてもかさばらないことは重要だ。

ライカは安価で魅力的な沈胴レンズが多いことも魅力のひとつである。

もともと、私はM3に沈胴Summicron-M 50㎜f2.0で撮影していた。コレクターズアイテムのような綺麗な個体だったが、友人に譲ってしまった。

「M4があれば、いいだろう」と思っていたからだ。

甘かった。再びM3で撮影したくなり、壊れて放置していたもう一台のM3をオーバーホールし、いまは楽しんでいる。

レンズの選択にあたっては、同じ沈胴Summicronでは面白くないので、「Elmar-M 50㎜f2.8 沈胴 Ver2」を4万円台で購入し、M3の常用レンズにした。

このレンズは初期型の生産終了後、約20年以上たって発売され、現在はディスコン。私の個体は1985年生まれなので、オールドレンズというよりも前期高齢者レンズとお呼びした方が良いのかもしれない。

このレンズ、実にいい。

エルマーといえば、カール・ツァイスが設計した3群4枚のテッサー型。シャープな写りから鷹の目テッサーとも言われている。

第2世代エルマーは、近代設計された最終進化レンズというべきか。

というわけで、作例を少しばかり。

撮影場所は目黒区・祐天寺と中目黒

FILM:フジカラー 業務用 ISO100 

最後の写真。シャープなピント面の美しさと、あとボケの上品さが印象的だ。

第2世代Elmar-M 50㎜f2.8は隠れた名玉だと思っている。

1950年生まれのレンズに魅了された!M4とSummaron-L35㎜ F3.5 1st

最後は、ライカM4にML変換アダプターを介して装着しているSummaron-L35㎜ F3.5(1st)。

Summaron-L35㎜ F3.5。別名「三半ズマロン」。

F値で無理をしていない分だけ、写りには定評がある。

申し上げるまでもなく、M3はブライトフレームが50㎜から始まるが、M4は35㎜である。Summaron-L35㎜ F3.5でも、あの重いメガネなしで撮影できる。

M4とSummaron-L35㎜ F3.5の組み合わせは、とても気に入っている。

まずは装着時のルックス。

三半ズマロンは沈胴レンズではないが、十分コンパクトだ。

重量はたったの161g。空気のようなものだ。カメラと合わせて735gのシステム。「人殺しライン」の1kgを余裕でクリアする。

私の所有する三半ズマロンは1950年生まれ。ドイツが連合軍に敗戦したのが1945年。終戦から、わずか5年後に誕生したレンズということになる。

戦禍で荒廃し傷ついたドイツ民族が、終戦後、わずか5年で秀逸なプロダクトを生産するほど立ち直っていたことに、まずは驚く。

そして、撮影して、その写りに再び驚く。

作例は渋谷区恵比寿の夕刻。最初の3枚は逆光で撮影した。

FILM:フジカラーPREMIUM 400

3枚目は空気感もさることながら、まるで異国に舞い降りたような描写である。

そして、次の3枚は順光で撮影した。同じレンズとは思えない描写の変化だった。