国内旅行に最適な旅カメラを考える(後編)
TBSドラマ「華麗なる一族」のロケ地・日本平ホテル
2020年秋、私はまず東京から伊勢志摩まで走破した。2016年伊勢志摩サミットの会場となった志摩観光ホテルに一泊し、翌朝は伊勢神宮で身を清めた。(伊勢志摩編は前編をご覧ください)
翌日、長距離運転で疲れた体に鞭打って、次に向かったのは静岡県・日本平ホテルだった。
志摩観光ホテルは妻が熱望したホテル。一方の日本平ホテルは私がかねてから泊まりたかったホテルだ。
このホテルは「風景美術館」とも言われ、見事な野外庭園とその絶景を一度見たかった。
日本平ホテルに到着したのは夕方。すでに日が暮れつつあった。
到着時はクタクタ。撮影はほとんどα7RⅢのオートフォーカスに頼り、広角域から中望遠まで撮影可能な「FE 24-105mm F4 G OSS」の利便性に助けられた。
日本平ホテルは、2007年にTBS系列で放送されたドラマ「華麗なる一族」のロケ地でもある。
最大の特徴は約15000坪の広大な野外庭園。ドラマでは、主人公の住む屋敷・万俵家の庭園として登場した。天気の良い日は富士山、眼下に駿河湾を望むことができる。
宿泊したのはコーナースイート。広さや装備、部屋の美しさは志摩観光ホテルの「ザ ベイスイート」に迫るクオリティだった。
ベランダからは広大な風景が広がっていた。
夜になると、眼下に夜景が現れた。
翌朝、ベランダに立つと、秋の爽やかな空と陽光に輝く街が広がっていた。
広大な野外庭園。若いカップルが幸せそうに記念写真を撮影する姿が見えた。
野外ドラマ「華麗なる一族」でも登場した石のオブジェが庭園に並んでいる。
次は、望遠端(105㎜)で撮影した眼下の街と山々
逆光の空と雲
庭園から望むホテルと近景
ホテルの従業員によると、2021年1月末まで、すでに予約が埋まっている状態だという。大人気なのもうなづけるホテルだった。
最終日、帰京の日だ。
妻が帰宅前に日本平ロープウェイに乗りたいという。彼女は高所好きで遊園地のジェットコースターも大好物である。
私は高所は得意ではないが、彼女の「絶景を見たい」という要望に押し切られた。
しかし、我々はこのあと予想もしなかったものと遭遇することになる。
豪華絢爛!徳川家康公が眠る久能山東照宮
日本平ロープウェイは日本平と久能山山上の久能山東照宮を結んでいる。
我々は何の予備知識もなかったので「久能山東照宮って???」という状態だった。
約5分で久能山東照宮の入り口付近に到着。修学旅行らしき子供達の姿も見られた。
久能山東照宮は徳川家康公ゆかりの地。山城のあとに建立されたためか、合計1159段もの階段を登る。案内人の方が「いちいちご苦労さん」と呼ばれていると教えてくれた。