国内最大のカメラの祭典CP+は意外に楽しかった!
国内最大のカメラの祭典CP+に行ってきました。
私が参加したのは最終日の3月3日(日曜日)。招待券を頂いたので、カメラに全く興味のない妻も連れて初めて会場に足を運びました。
今回、携帯したのは、最近、旅カメラに使用している「Leica C-Lux」。
以前は、お散歩カメラといえば、ソニーの「RX100M5」を使っていましたが、「Leica C-Lux」は24ミリから360ミリの望遠までズームできるので、どんな場面でも対応できるカメラと期待して、最近は登板が増えています。
東京から車でヨコハマのみなとみらいを目指し、現地には昼頃到着。
まずは、会場(パシフィコ横浜)近くの「ヨコハマ グランド インターコンチネンタルホテル」でランチを食べようということになり、早速、ロビーに。荘厳なオブジェが迎えてくれました。
食事を終えて、歩くこと10分ほど。途中、「ヨコハマ グランド インターコンチネンタルホテル」が見えてきました。この日はあいにくの雨。曇り空が残念でした。
会場に近づいてきました。
受付は2階。エレベーターに乗ります。最終日だけあって、雨にもかかわらず、入場者は多く、さすが国内最大のカメラの祭典だけあります。
会場に入って、最初に目についたのは、大きなスペースを占領していたソニーのブース。ソニー自慢のαシステムがお出迎えです。
上の席には望遠レンズのテストショット席。来年の東京五輪では、競技場のカメラマン席に、どのメーカーの望遠レンズが最も多く並ぶのでしょうか?
Nikon?Canon?Sony?
東京五輪は各社の威信をかけた戦いになるでしょうね。
フィルム時代には、スポーツや報道カメラといえば、Nikonでしたが、デジタル時代はそうもいかないかもしれませんね。メーカーにも修理不能と診断された我がNikon F3を思い出しました。
で、ソニーは今回、135ミリの単焦点のGMレンズを発表。そのレンズをつけたカメラのテストショットが人気でしたが、それ以外のカメラも結構、試し撮りされていましたね。
最近のソニーには勢いを感じます。
次は、ニコン。
ニコンというメーカーは真面目なカメラファンで支えられているイメージがあります。その期待に応えて、安くて高性能なカメラやレンズを提供し、社会貢献してほしいですね。利益は後からついてきますよ。
ただ、昨年から今年にかけて、フルサイズミラーレス戦略は、キヤノンと比較すると、ちょっとお粗末な感じがしますね。
なにしろ、キヤノンは15万円ほどの廉価版EOS-RPを発売し、ユーザーの裾野を広げようと策を練っている印象があります。
ニコンはもう少し戦略を練った方がいいのでは?と老婆心ながら心配になります。
次に見たのはパナソニックのブース。
なんと、写真家のハービー・山口さんが講演中でした。
カメラに興味がないため、ずっと無言で私の後をついてきた妻が「あっ!ハービーさんだ」と叫んだのには驚きました。
「ハービーさんにジャケットの写真撮ってほしいというミュージシャンって結構多いのよ」
妻は大学時代はジャズ、社会人になっても音楽業界で働いていたので、昔から写真家ハービーさんの評判を知っていたそうです。
それにしても、ハービーさんは話がうまい。ついつい聞き入ってしまいました。
観客もご覧の通り、ぎっしり。
ハービーさんといえば、ライカで有名ですが、この日はパナライカのレンズで撮影した作品を披露。若さと憂いが同居する、なんとも素敵な写真でした。
そして、カメラ業界の最大手キヤノンのブース。自慢のEOS Rシステムがお出迎えです。
フルサイズミラーレスの廉価版EOS RPには、ゴールドもあるんですね。
最後は、私が好きなフジフイルムのブース。
写りの良さが評判のXマウントレンズ。勢揃いで、お迎えしてくれました。
フジノンレンズは一通り、揃えているのですが、会場で出会ったのが「XF35mmF2 R WR」。
35mmは神レンズと言われる「XF35mmF1.4 R」を所有しているのですが、「XF35mmF2 R WR」はF値がやや暗い分、コンパクトで姿形が素晴らしいレンズですね。おそらくX-E3に似合いそう。
もちろん、「XF35mmF1.4 R」は写りは抜群なので手放しはしませんが、姿形の良いレンズが欲しくなることってありませんか?
フジフィルムを後にして、次は多くのカメラファンが利用するLightroomで有名なAdobeブースです。
最近は、RAWで撮って加工する人が多いですよね。
私は基本的に撮って出し派。しかし、Adobeブースの人気ぶりを見ると、いまやLightroomが普通に使われていることを再認識しました。
次は、マウスコンピューターのDAIVブース。私はMacとDAIVを使っているので、ちょっとのぞいてみました。
マウスコンピューターのDAIVシリーズは、どちらかといえば、プロカメラマンや広告デザイナーが工業製品の写真加工などにも利用されている高性能パソコンです。価格の割には頭脳が豪華なので、サクサクとストレスなく動きます。
DAIVのブースは大勢のカメラファンがコンパニオンさんを取り囲んで撮影していました。
なぜ、多くのカメラファンが彼女たちに集まったのか、分かる方はいますか?
次に、最近、勢いのあるレンズメーカー・シグマのブース。
カメラ博物館もあったので見学しました。
これは昔使われた極小カメラ。おそらく、スパイ用カメラかな?
なぜか、バービー人形も展示されていました。
ただのバービー人形ではありません。胸元の穴にレンズが潜んでいるようです。ご用心ください。
こちらはフィルムカメラの数々。
鉄砲やピストルも展示。いや、これもカメラだそうで、逆に警戒されてしまうような感じがするのですが・・・
カメラに見える鉄砲やピストルの方が・・・・
また、フィルムカメラの数々。
というわけで、初のCP+は見所が満載で結構楽しめました。そして、疲れましたね。
この会場を後にして、中古フェアも見て回りました。
ただ、「古い奴ほど新しいものを欲しがるものでして」、私には特に買いたいものもなく帰京しました。
来年のCP+は決戦の場。カメラファンには楽しみな祭典になる!
2019年のCP+は、一言でいえば、今年後半から来年春の決戦を前にした「前哨戦」という感じがしました。
まだ、各メーカーが本命を出してきていないというか、やや腰だめ感は拭えませんでしたね。
来年夏は、いよいよ東京五輪。世界中の目が東京に集中します。
昨年、タイに旅行した際、バンコク市内の高級百貨店に展示されていたテレビや冷蔵庫は中国や韓国メーカーばかりで、日本製品の衰退を目の当たりにし、がっかりした覚えがあります。
日本はあらゆる工業製品が負け戦を続けていますが、カメラだけはなおも世界ナンバーワンの水準を誇っています。
「BOKE」も、いまや世界共通語です。
カメラ業界には、より一層イノベーションを巻き起こして頑張って欲しいと、ボケ太郎は心の底から願っています。
(写真はすべてLeica C-Luxで撮影)
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