TOKYO散歩

スナップ

復刻ノクチ「Noctilux-M 50mm F1.2 ASPH.」はライカ沼脱出レンズ!(カメラ雑談&作例あり)

趣味カメラは決して「最新=最善」とはいえない名カメラマン不要の超ハイスペック競争時代に突入2021年夏、東京のコロナ新規感染者数は1日あたり5000人を突破した。しかも、猛暑と大雨を繰り返し、とても気楽に街スナップに出かける気分になれない日が続いている。このため、気乗りしない撮影は休んで、最近はゆっくり本業の執筆に専念している。ただ、当ブログには更新を楽しみに訪問してるカメラ・写真ファンも少なくない。本当に感謝に堪えない。それゆえ、今回は最近のカメラ事情をめぐる雑談と今年購入した最も高価なレンズ「Noctilux-M 50mm F1.2 ASPH.」について語りたいと思う。東京五輪でトライアル...
Nikon SP F3 D60 D850

フィルム時代の銘玉「Ai AF NIKKOR 180mm F2.8 ED」は小型軽量で優れた描写力だった!Web写真展「変貌する渋谷」

大口径望遠レンズ「Ai AF NIKKOR 180mm F2.8 ED」はスナップに使えるサイズ感ニッコールの銘玉「180mm f2.8」の系譜東京五輪は連日、日本勢のメダルラッシュが続いている。過去、金メダルの最多獲得数は2004年アテネ大会と1964年東京大会の16個だったが、今日現在、日本勢は17個と過去最多を更新した。一方で、東京はコロナ禍が拡大し、1日の新規感染者数がとうとう3000人を超えた。複雑な思いで東京五輪を観戦している人も多いと思うが、選手に罪はない。開催された以上、悔いの残らないように全力を出し切ってほしい。コロナ禍で積極的に撮影に出かけにくい日が続いているので、最近はも...
Canon RP

Canon EOS RPは「安い、軽い、フルサイズ」の3条件が揃ったミラーレス!私が選んだレンズシステムも紹介(作例あり)

なぜ、EOS RPは唯一無二のミラーレスなのか?初キヤノン機は圧倒的個性を感じたEOS RPを選んだ若い頃、仕事のためにNikon機(F3)で写真撮影を覚え、長いブランクを経て、趣味カメラとして、Leica、SONY、富士フイルム、PENTAX、そして再びNikonのFマウントを選んできた。どのメーカーにも得意分野があるため、可能な限り、売却することなく、ケース・バイ・ケースに応じて機種を使い分けている。フィルム時代は描写や色味はレンズとフィルム、とくにフィルムの種類に依拠する度合いが高かった。しかし、デジタル時代の現在はセンサーと画像処理エンジンの違いによって絵作りが異なる。たとえば、富士フ...
スナップ

ポートレートの銘玉「AI AF Nikkor 85mm f1.4D (IF)」は抜群のスナップレンズだった!フィルム時代の大口径レンズが魅力的な理由(D850撮影の作例あり)

なぜ、フィルム時代の「AI AF Nikkor 85mm f1.4D (IF)」に魅力を感じたのか?単なる大口径レンズとは異なる性格が付与された銘玉当ブログの読者はお気づきだと思うが、最近はD850にFマウントレンズを装着して撮影する頻度がとても増えた。ニコンを代表する高画素機D850は、自然かつ素直な描写であったり、芳醇でリッチな描写だったり、実に写真の仕上がりが楽しいからだ。もちろん一眼レフならではのシャッター感覚やファインダーの気持ち良さもある。ただ、それに止まらない魅力をFマウントレンズには感じている。時代は一眼レフからミラーレスに大きく舵を切っている。一眼レフ時代のFマウントは過去の...
スナップ

ニコンD850は夜の描写も美しかった!有効4575万画素でも高感度耐性は問題なし(作例あり)

有効4575万画素、高画素機D850は夜のスナップ撮影に使えるのか?Nikon D850で多用する安くて軽い単焦点レンズの紹介ニコンといえば、世界のプロカメラマンから愛された一眼レフの一流ブランド。その一眼レフの時代も終焉し、いまやミラーレス全盛の時代だ。それゆえ、この先、ニコンが新型の一眼レフを開発・販売するかも不明だ。もしミラーレスに全振りなら、プロ仕様のD6、高画素のD850、スタンダートなD780がニコン史における最後のレフ機ということになる。そんなカメラ史の節目だからこそ、最後のレフ機になるやもしれないD850を入手した。D850なら広大な沼地のように存在するFマウントレンズを楽しむ...
スナップ

高画素Nikon D850は歴史的名機の予感がする!使用感と撮影結果は?フルサイズPENTAX K-1 MarkⅡとの比較や作例あり

D850はニコン最後の高画素一眼レフになるかもしれない「頑張れ!ニコン」の思いも込めてD850を購入した今年4月、ニコンが年内に一眼レフカメラ本体の国内生産を終了すると報じられた。本当だとすれば、70年以上続いた国内生産の幕が下りることになる。若い頃、ニコン機で仕事を始め、カメラや写真のノウハウを学んだ私にとって、あのニコンが国内生産を終了するというのはひとつの時代が終わったような気分でもある。というわけで、先日、ニコンD850を購入した。以前から気になっていた機種である。Zマウントのミラーレスのデザインは「じゃない感」を拭えないが、D一桁機と高画素のD850はニコンの本気が詰まっている。スナ...
スナップ

30年ぶりに名機・Nikon F3で撮影して実感したこと!Web写真展「AI NIKKOR 50㎜ f1.4が撮った都市風景」

ニコンのフラグシップ「Nikon F3」はフィルム入門に最適な名機30年ぶりに「Nikon F3」で撮影したくなった月日が流れるのは早いものだ。私が仕事用にNikon F3を新品で購入してから40年になろうとしている。雨の日も風の日も故障のひとつなく撮影してくれた相棒だったが、30〜40代は仕事に忙殺され、撮影する心の余裕がなかった。休日は休養に当てたいほど疲れ切った日々だった。2010年代になって心に余裕が生まれると、「仕事は程々に、やりたいことに熱中する生活に切り替えたい」と思うようになった。写真撮影の現場を離れて30年近く。現場を離れていた間に発売されたカメラやレンズを見渡し、欲しい機材...
スナップ

無名の写真家・工藤正市から学ぶフィルムの伝える力!最初のフィルムカメラは何が最適か?(作例あり)

無名の写真家に感動しフィルム写真の魅力を再認識した日本にもあった「ヴィヴィアン・マイヤー」のような話日本にもヴィヴィアン・マイヤーは存在した。いや、彼女のようなストーリーがあったと申し上げた方が正確かもしれない。ニューヨークを撮り続けたヴィヴィアン・マイヤー(Wikipedia)は、近年、写真愛好家を驚愕させた女性写真家だ。生前、15万点以上の写真を撮りながら、1点も発表せず、この世を去った。2007年、シカゴ在住の青年がオークションでそのネガを入手。ブログに掲載したことから世界中で話題となり、写真展のみならず、ドキュメンタリー映画『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』が製作、公開された。最近、似...
スナップ

M型ライカユーザー必携の大口径レンズ!コシナの「NOKTON 50mm F1.2 Aspherical VM」は優れた和製ノクチルックスだった(作例あり)

「NOKTON 50mm F1.2」と「Noctilux-M 50㎜ F1.2 ASPH. 」の比較高感度性能が向上したデジタル時代に大口径レンズは本当に必要なのか?フィルムカメラで仕事していた頃、F値の明るい大口径レンズは憧れだった。とくに、レンズを通した画像が見える一眼レフだと、F値の明るさはファインダーの見え方に影響したからだ。大口径だと明らかにファインダーが明るい。明るいということはフォーカシングが楽だし、気持ちも良い。それゆえ、フィルム時代、国内外のメーカーが大口径レンズの開発競争を繰り広げたのは、ある意味、当然の成り行きだった。しかし、いまはミラーレスの時代だ。適度な明るさに修正さ...
スナップ

表現の幅を広げるマクロレンズ選び!SONY純正「FE 90mm F2.8 Macro G OSS(SEL90M28G)」を選択した理由とは?(作例あり)

コロナ禍の外出自粛でもマクロレンズが新たな喜びを与えてくれるカメラ・レンズ選びは本音解説が必要だ5月31日に期限を迎えるはずだった新型コロナウイルスの緊急事態宣言。医療体制の懸念や変異ウイルスの感染拡大で、6月20日まで延長することが決まった。カメラ・写真愛好家にとっては、引き続き、積極的に街や観光地に繰り出して撮影する気分になれない日々が延長されることでもある。1日も早く、心の呵責や不安なく、気楽に撮影できる日が再来することを祈りたい。私自身、極力、人流の一員にならないように撮影を抑制中だ。運動不足解消を兼ねた軽い近所スナップにとどめている。そんな憂鬱な日々の中で、プロの写真家たちがメーカー...
PENTAX K-1 MarkⅡ KP K100D

安いレンズにはライカに負けないロマンがある!PENTAX KPと1万円以下のレンズが描き出した夜景色(Super-Takumar 55mm F1.8など作例あり)

安レンズは描写と価格が正比例しないから面白い中古相場の歪みが生み出すレンズ探しの面白さマップカメラが4月新品デジカメランキングを発表し、とうとうPENTAXの一眼レフ「K-3 MarkⅢ」がトップに立った。(参考)「新製品なのだからトップに立っても珍しいことではない」と斜に構えてみる人もいるだろうが、新発売の直後でもトップに立てなかったカメラの方が多数派だ。しかも、「K-3 MarkⅢ」は時代の使命を終えたと言われた一眼レフである。今回のランキングは二つの点で大きな意味がある。ひとつは長年低迷していたPENTAX機が人気の機種を生み出したということ。スペックを見たら、K-3Ⅲよりも素晴らしい機...
スナップ

2021年前半のベストカメラは富士フイルムのX-S10に決定(ミラーレス編)! コロナ禍で不透明な時代の健全価格と万能スペック(作例あり)

趣味としてのカメラ・レンズの支出を考えるカメラ機材支出は初任給あるいは手取り年収の1割程度が健全なかなかコロナ禍が終わらない。政府は東京や大阪など4都府県に出ていた緊急事態宣言を5月末まで延長すると発表した。旅行や交通、外食、百貨店、レジャーなど幅広い分野の業種が売上減に喘いでいるわけだから、当然、社員・従業員の給料が上がらないどころかリストラの不安に怯えている。そんな時代にカメラという存在は生活の潤滑油であると同時に、カメラ沼やレンズ沼に陥れば、逆に経済的・精神的負担やストレスの素になりかねない。当ブログでは、経済的負担の少ないカメラやレンズ選びも時に応じて掲載してきたが、今回はその続編を綴...
PENTAX K-1 MarkⅡ KP K100D

フルサイズ「K1 MarkⅡ」とAPS-C「K3 MarkⅢ」PENTAXの一眼レフはどちらを選ぶべきなのか?(夜間作例あり)

フルサイズ「K-1 MarkⅡ」か、APS-C「K-3 MarkⅢ」か悩む人が多い理由ペンタックスはデジタル一眼レフの魅力を再認識させた!ペンタックスファンにとって、久々の春が訪れたのではないだろうか。価格.comの「デジタル一眼カメラ 注目ランキング」をのぞいたら、4月23日に発売されたPENTAXのK-3 MarkⅢが堂々の1位である。売れ行きランキングも8位とトップ10入りした。こんな光景はこれまであったのだろうか?デジタル一眼レフでは、長年、キヤノンやニコンに水を開けられ、いまはミラーレス機の時代だ。キヤノンやニコンは同じ土俵にはいない。一眼レフのK-3 MarkⅢは最新ミラーレスに比...
PENTAX K-1 MarkⅡ KP K100D

PENTAXの新型「K-3 MarkⅢ」がカメラファンを歓喜させた理由!ファインダーの拡大方法とフルサイズ「K-1 MarkⅡ」の描写力考察(作例あり)

ペンタックス一眼レフ「K-3 MarkⅢ」に見る謎多くのカメラファンやペンタキシアンがなぜ歓喜したのか?久しぶりに新型カメラに歓喜する光景を見たような気がする。あの時もそうだった。2018年3月、ソニーがミラーレス一眼のフルサイズα7Ⅲを発表したときである。当時はまだ珍しかったフルサイズミラーレス。プロ機α9に迫るスペック(いまでも色褪せていない)、価格は富士フイルムのAPS-C・X-H1と同水準(22〜23万円台)。歓喜の注文が相次ぎ、以来、α7Ⅲは長いこと売れ筋ナンバー1に居座り続けた。いまだにトップ10に残り続け、王者キヤノンやニコンの市場シェアを奪った歴史的カメラとなった。そして、今年...
PENTAX K-1 MarkⅡ KP K100D

Leica好きが感じた「ペンタックスとライカの類似性」とは?PENTAXのフルサイズ「K-1 MarkⅡ」で撮影した武蔵小山の変貌と記憶

PENTAXとLeicaの類似性とは?私がペンタックスで撮影する理由新たな出会いは楽しいものだ。好奇心を高めてくれるものならば、なおさらである。私はもともとスナップ撮影には7〜8割方、ライカ機材を使用していたが、最近はすっかりペンタックス使いになっている。では、なぜ、ペンタックスなのか?もともとニコンF3で仕事をしていたため、一眼レフに対する郷愁の念もある。さらにはミラーレス一眼の電子ファインダー(EVF)やシャッターの感触に徐々に「じゃない」感を抱き始めていたのも事実だ。ただ、それ以上に、私が好んで使用していたライカとの類似性を感じたのである。最近、ライカはオールドレンズを中心に値上がりが激...
PENTAX K-1 MarkⅡ KP K100D

フルサイズ PENTAX K-1 MarkⅡは撮影が楽しいカメラだった!程よい良い3640万画素に手振れ補正効果で描写力も抜群(渋谷スナップ作例あり)

ペンタックスのフルサイズ「K-1 MarkⅡ」を選んだ理由とは?新型APS-C「K-3 MarkⅢ」がフルサイズ「K1 MarkⅡ」の好奇心を呼び起こした熱心なペンタックスファン、いわゆるペンタキシアンの間では、いま、APS-Cのフラグシップ「K-3 MarkⅢ」が最大の関心時だ。買うべきか否か。もう少し待つべきか否か。SNS上などで、よく目にするテーマとなっている。前回のブログで、その「K-3 MarkⅢ」と、つい最近ディスコンとなった同じAPS-Cモデル「KP」を比較したが、詰まるところ、「K-3 MarkⅢ」の最大の売りはフルサイズ並みのファインダーである。その見やすくなったファインダー...
PENTAX K-1 MarkⅡ KP K100D

PENTAX渾身のAPS-C一眼レフ「K-3 Mark III」の魅力と弱点を徹底分析!名機”PENTAX KP”と比較し購入是非を考える(KP作例あり)

PENTAXが発売したAPS-Cフラッグシップ「K-3 Mark III」が魅力的な理由PENTAX界隈がザワついた!私も気になったそれにしても、カメラメーカーは変わり身が早いと思う。つい10年前、いや5年ほど前まではカメラ市場を圧巻していたデジタル一眼レフ。ニコンもキヤノンも主要カメラの旗を下ろし、雪崩を打ったようにミラーレス、ミラーレスである。企業なのだから不採算部門から手を引き、将来性のある分野にリソースを割くのは当然なのかもしれないが、この分だとデジタル一眼レフを開発・生産する企業が日本からは消えるのではないかとさえ感じる。そんななか、リコー・ペンタックスは、デジタル一眼レフで突き進む...
スナップ

富士フイルム最高のスナップシステムX-Pro2+XF35㎜f1.4!東京・中目黒の桜が咲いた「cherry blossoms JAPAN 2021〜後世に残したいスナップ写真」(作例)

100年後に意味を持つスナップ写真を心がけたい2021年の桜はある意味で歴史的光景2021年3月14日(日)、東京は朝から快晴。気温も20度近くまで上昇した。その日、気象庁は東京の桜が開花したと発表した。平年より10日以上早く、過去最も早い開花だった。一気に咲き、はかなく散り去る桜に日本人は長い歴史の中で、さまざまな情を込め、愛でてきた。桜の開花は農耕の始まりを知らせるシグナルであり、和歌にも歌われ、現代はラグビー日本代表の胸に刺繍が輝いている。2021年のさくらは過去に類を見ないコロナ禍のなか、不安をを抱えるなかで開花した。そのとき、日本に住む人々はどういう表情で接し、愛でたのか。開花発表か...
スナップ

フジフイルムの中望遠ズーム「XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR」は小型軽量でスナップに使える!ズーム全域で寄れてマクロ撮影も可能(作例あり)

フジフイルム「XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR」の優位性とは?F2.8通しの赤バッチを手放した私が新型「XF70-300mmF4-5.6」を入手した理由私は自分の感性に響いたレンズは速攻で購入する性格だと思っている。まだ紹介していないが、今年はLeicaの誇るノクチルックス初代の復刻版「ノクティルックスM f1.2/50mm ASPH.」や前回紹介した「28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary」は予約段階から注文し、購入した。もしも期待通りでなければ、売却したらいいだけのこと。「一度しかない人生、体験もせずに指を咥えて悶々としているだけではもっ...
スナップ

大口径標準ズーム「SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | Contemporary」は小型軽量で高画質!撮影の機動力を高める必需品になりそうだ(カラーとモノクロの作例あり)

シグマの大口径標準ズーム「28-70mm F2.8 DG DN」を即買いした理由混乱気味なカメラやレンズの大きさ論争最近、カメラやレンズの大きさや重さをめぐる論評や批評が混乱しているように感じる。その発端は、先日、Nikonが発表したフラッグシップ「Z9」の写真だ。一部YouTuberが縦グリ一体型の大型スタイルだったため、セパレート型が良かったのではないかと発言し、賛否が巻き起こり、最終的に「浅はかすぎた」と反省動画をアップする人まで現れた。日頃、私はカメラは持ち出しやすい小型軽量なカメラが好ましいと提唱している。しかし、今回、Nikonが公開したZ9の写真を見て、私は「なるほど、Nikon...
PENTAX K-1 MarkⅡ KP K100D

【スナップに最適なデジタル一眼レフ・最終回】クラシカルなデザインのPENTAX KPをベストカメラに選定!小型軽量、5軸手振れ補正、優れた高感度性能は好印象(作例あり)

PENTAX KPが最もスナップに適した機種と判断した理由ミラーレス並みの小型軽量!高級感漂うlimitedレンズも魅力的スナップに最適なデジタル一眼レフを探求する旅は、今回が最終回。1回目は2007年発売のPENTAX K100D、2回目はNikon D60を選んだ。いずれもCCDセンサー。ボディ重量は400〜500g台の小型軽量なデジイチだ。最終回は、発売時期が2010年以降、CMOSセンサーの機種から選考した。デジタル一眼レフといえば、平成から令和にかけ、キヤノンやニコンなど伝統的大手メーカーがしのぎを削ったジャンルだけに多くの機種が発売されたが、最終的に、ペンタックスのミドルクラス・P...
Nikon SP F3 D60 D850

【スナップに最適なデジタル一眼レフ第2弾】CCDセンサーの「Nikon D60」は名機に値する!2008年発売の古い機種でも描写力と携帯性は抜群(作例あり)

初めてニコンのデジタル一眼レフを購入!ファースト・インプレッションスナップ撮影には小型軽量が最も大切なスペック性能だ野鳥やスポーツなど動きものを撮影する人は別だろうが、スペック重視でカメラを選ぶ風潮は一服したのかもしれない。フジフイルムが発売したX-E4が発売直後から販売店では在庫がなくなり、取り寄せとなっている。約364gでコンデジX100Vよりコンパクト。ライカのようなスッキリしたデザインだ。これにパンケーキレンズの「XF27mmF2.8 R WR」(35mm判換算41mm相当)をつけたら、まさにコンデジ風である。(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffi...
スナップ

PENTAXのデジタル一眼レフ・K100D Superは本当に名機かもしれない!1億画素時代になっても600万画素のCCDセンサーは貴重なのだ(作例あり)

魅力的なデジタル一眼レフを探す旅に出発した!2007年発売「PENTAX K100D Super」が”新機種”である理由私は1980年代、フィルムカメラ(Nikon F3)を仕事道具にしていた。1980年代末、その仕事から離れ、以来、カメラに触ることはほぼなかった。趣味でカメラを再開したのが2010年代半ば。つまり、1990年から2010年まで、ほぼ20年間以上は空白なのだ。それゆえ、空白の20年間に発売されたカメラはどれも新鮮だ。最近、高額で高性能なカメラが次々発売されているが、いまの私にとってソニーαRⅢかα7Ⅲの機能や性能で必要十分以上。AFが正確かつ迅速で旅行や私事の撮影には十分間に...
スナップ

銘匠光学「 TTArtisan 50mm f/0.95 ASPH」は期待以上の描写力だった!安価であっても中華レンズは侮れない!(作例あり)

「 TTArtisan 50mm f/0.95 ASPH」は中国メーカーの台頭を象徴するレンズ初の中華レンズ!「TTArtisan 50mm f/0.95 ASPH」を購入した理由晴れてM型ライカのオーナーになったものの、ライカ純正レンズの恐ろしい金額を前に、購入のための金策や純正レンズに代わる代替策をあれやこれやと思案している人は多いのではないかと思う。私もその一人である。長期保有していた株を利益確定するなどして、何とかレンズ資金を調達している状態だ。常用レンズならば、多少高額でも頑張って購入するが、年に数回ほどしか使わず、防湿庫の老名主になることが予見されるレンズは見送っている。そのひとつ...
スナップ

初代ズミルックスは現代レンズに負けない描写力だった!還暦過ぎの貴婦人とスナップ散歩(Leica M10-P+初代Summilux 50㎜ f1.4の作例あり)

美術工芸品的オールドレンズ・貴婦人の魅力を探る2021年のカメラ業界は物凄い幕開けとなった!コロナ対策の緊急事態宣言が2月に延長されそうだ。フリーのプロカメラマンや写真家が「仕事が激減した」と嘆いているが、趣味カメラの私もスナップに出かける気分になれない。しかし、人類が直面した歴史的な事態が進行しているのである。人々の表情や行動を記録しておきたい。緊急事態宣言が発表された最初の週末、一念発起してスナップ撮影した。使用機材はLeica M10-Pと初代Summilux 50㎜ f1.4、いわゆる貴婦人である。所有個体は1959年生まれ。還暦過ぎのお姉さん?だ。少しだけカメラ雑談をしたい。カメラ販...
スナップ

FUJIFILMのX-T4とともに懐かしの街をスナップ散歩した!銀塩フィルム「SUPERIA」ベースのクラシックネガと標準ズーム「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」の描写力(作例あり)

X-T4のフィルムシミュレーションはフィルムの代用になるのか?クラシックネガは銀塩フィルム「SUPERIA」がモデル私のスナップカメラは現在、主にフルサイズがライカとソニー、APS-Cはフジフイルムである。フルサイズはソニーなのだから、本来はレンズが共有できるソニーのAPS-C機α6000シリーズを選ぶのが合理的だ。しかし、私はフジ機を使い続けている。資本主義社会の中にあって、全く経済合理性のない選択だ。フジの色が好きなのだから仕方がない。その富士フイルムが1月15日にプロ用ネガフィルム「PRO400H プロフェッショナル」の生産を終了すると発表した。私の頃に比べると、フィルムで仕事するプロカ...
スナップ

東京スナップは35㎜ズミクロンが心地よい!バブル期に暮らした目黒〜白金を散歩(M10-PとSummicron-M 35mm F2 ASPH.の作例) 目黒駅〜白金

都市スナップに理想的なカメラシステムとは?カメラ雑談!ニコン・キヤノンではなくライカを選択する理由最近、カメラ業界のニュースはお先真っ暗といった風情だ。とくに心配なのはニコン。キヤノンは安く作って高く売る商法が功を奏しているのか、なんとか今年下期は業績予想を上方修正している。一方、ニコンは映像事業の営業利益が昨年3月期に171億円の赤字転落。2021年3月期も450億円の大赤字を見込んでいる。ミラーレス分野におけるソニー独走に対抗できるのはキヤノン1社という業界図が鮮明になった。競争なきところに発展はないので、ニコンも何とか盛り返して欲しいが、東洋経済に掲載された池上博敬・ニコン常務執行役員の...
スナップ

Leica M(Typ240)と8枚玉で祐天寺をスナップ!カラーとモノクロを比較した(初代Summicron 35㎜ f2.0・作例)

なぜ、いまだに、初代Summicron 35㎜ f2.0(8枚玉)が人気なのかモノクロフィルム時代のレンズでカラー撮影する面白さとは?前回は、初代Summicron 35㎜f2.0(通称8枚玉)で、1月3日に東京・目黒区祐天寺をスナップした作例を紹介した。モノクロ時代のレンズだけあって、その描写は懐かしいうえに階調豊かで見事だった。では、モノクロ・フィルム時代の8枚玉をデジタルライカでカラー撮影したら、どんな描写になるのか?1月8日、再度、祐天寺をスナップした。カラーとモノクロを比較するため、前回と同じ被写体も撮影した。使用したカメラは、前回と同じM(Typ240)。M10の1世代前のカメラで...
スナップ

Leica Mと8枚玉で祐天寺をスナップ!伝説的レンズは懐かしい情景を描いた〜初代Summicron 35㎜ f2.0・作例あり

初代Summicron 35㎜ f2.0、通称8枚玉の魅力とは?現代レンズとオールドレンズの私的使い分けカメラやレンズに魅せられると、ある病気に感染することがある。描写が滲んだり、周辺解像が甘い、よく写らないオールドレンズを目の飛び出る価格で手に入れて悦に入る、全くもって厄介な病気だ。ライカの場合は「ライカ病」と呼ばれることがあり、ライカ病については写真家田中長徳さんが数々の名著を書かれているので、参考にしてほしい。(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b=b||function(){arguments.currentScrip...
スナップ

ライカ最高峰アポズミは至高のスナップレンズ!代官山の小さな神社で初詣撮影(APO Summicron 50mm F2 ASPHの作例あり)

アポズミクロンは「ライカが世界一のレンズを生み出すメーカーの地位を揺るぎないものにするレンズ」2021年の抱負と私が考えるカメラを楽しむ方法あけましておめでとうございます。残念ながら、新年もコロナ禍が続き、しかも過去最悪を迎えるなかでスタートした。現在、政府が緊急事態宣言を表明するのは確実視されている。カメラ趣味人にとって旅行の機会が制限され、撮影の場は減少しそうだ。しかし、悪いことは永遠に続かない。「朝の来ない夜はない」と前向きに考えたい。このところ、プロカメラマンは経済的危機に瀕しているようだ。最近はカメラマンや写真家が相次いでユーチューブに動画を上げている。少しでも動画コンテンツで稼ぎた...
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